Swedish Design & Culture

バルト海クルーズ

「クルージング」と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?
若いカップルのハネムーン?定年を迎えた老後の旅行?日本ではそのような特別なイメージが定着しているかもしれません。
スウェーデンの「クルージング」は、もっと幅広い層の人々が気軽に余暇を楽しむものとして身近な存在となっています。

その「クルージング」で人気なのは「バルト海クルージング」。
スウェーデン、フィンランド、ポーランド、ドイツ、デンマーク、ロシア、バルト三国、ノルウェーを含む10ヵ国以上を結び、海上の交通手段のひとつにもなっています。
さらに、現地の人々の利用はもちろんのこと、海外からの旅行客も多く、船上から見える美しい景観は旅行会社のツアー行程にも組まれるほどです。特にスウェーデンのアーキペラゴ(群島)の間を縫って進んでいく様子はこの土地ならではです。
また、船内にはプールやスパ、カジノなどの娯楽施設が備えられており、医療施設/ 医師も常に乗員しています。船内にエレベーターも設置されているのも驚きです。
これだけの多様な娯楽要素があれば、ファミリー、友達、恋人、夫婦、どんなグループであってもあっという間に時間が経ってしまいます。さらに甲板に出ると、大切な人ととてもキレイな夕陽を眺めることができるのです。

そんな「バルト海クルージング」、実は娯楽施設以外にも注目すべきことがあります。
『タリンク シリヤライン』のシンフォニー号という船内のインテリアは、プロムナードが吹き抜けになっており、そこには様々なショップが立ち並んでいて、皆自然と集まるような導線の工夫がなされています。
もちろん各客室も北欧らしい、木造をうまく取り入れたしつらえに。
トイレはユニバーサルデザインを取り入れ、全ての人ににもやさしいつくりです。

また、『バイキングライン』には大旅客船としては世界初の液化天然ガス(LNG 燃料)を導入し、環境に配慮した運行をしているのでも有名です。
液化天然ガスを燃料とすることにより、有害排出物を最小限に抑えることができます。
さらに、燃焼したときの二酸化炭素排出量は従来の石油よりも少ないため、地球にもやさしい燃料なのです。

豪華客船といったイメージばかりが先行しがちな「クルージング」、異国の海ではもっと身近に、幅広い客層が利用し楽しんでいます。
と同時に「お客様をおもてなしする」という心と「環境にも配慮した運航」を当たり前のように実践し、うまく自然に寄り添って海を渡っています。

http://www.tallinksilja.com/en/web/int/book-a-cruise
http://www.vikingline.fi/fi/suomi/

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