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Kim Lim

エレクトロラックススタジオチーフデザイナーのKim Lim氏は、目立たせるために製品の色を選択する訳ではないと説明しています。
Kim Lim
色と素材: 製品そのものの表現

「店に足を踏み入れると、他とは異なる製品に目を奪われます」と、クリーナー製品の色と素材を担当するLim氏は言います。「しかしスタジオでは目立つ製品にするだけでなく、お客様に製品の意味が伝わる色を使いたいと思っています。つまり、第一印象で製品の特長を伝えられるようにしたいのです」

クローゼットには収納されず、部屋にそのまま出しておける製品を作っています。その結果、インテリアデザインの一部となる彫刻作品や家具の制作のようになりました。

「ひらめきはどこにでもあります」とLim氏は語ります。「足を運んだ店、友人、自然からたくさんのひらめきを得ることができます。自然は何よりも上手に色を使ってメッセージを伝えてくれます」

エレクトロラックスのツインクリーン掃除機では、内部構造の一部が透明プラスチックから透けて見えます。「内部に興味深い機能を持つ製品なら、隠す必要はありません」と彼は説明します。

「透明な部分は魅力的なデザインとしても機能し、また購入者はその製品を特徴づける仕組みをのぞき見ることもできるのです。これが、意味を伝えながら刺激的でもあるという、私の望んだバランスなのです」

「私の目的は掃除をもっとポジティブな作業にすることです。人々の住まいを表現するパーツとなる製品を創造したいと思っています」

色と素材によって、消費者の皆様と製品との間に一瞬通じ合うものが生まれますが、それだけではありません。

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新鮮さ、エネルギー、刺激

Lim氏は新鮮さ、エネルギー、刺激、魅力といった感情を表現する作品で知られています。そのなかの1つ、エレクトロラックスErgo Rapido(エルゴラピード)という白のスティック型掃除機は、簡単な掃除のためにデザインされています。「非常に便利で、ユニークなキャスターを用いて家具が傷つかないようにしています。色を使って、さらにデザイン要素を際立たせました」

Lim氏は、クリーナー製品に白色を組み合わせると、新鮮さとエネルギーを表現できると説明します。「コントラストを表現するために白を使いました。この色は冷蔵庫などのほかの製品にはよく使用されますが、クリーナー製品ではあまり一般的ではありません」

「少し意外性のある色を使ってみたかったのです」とLim氏は続けます。「製品を刺激的なものにすることは、私にとっても刺激的なことです。Ergo Rapido(エルゴラピード)には繊細でマットな白を選択して、見た目にも特に新鮮な印象になりました。ほかのものに白が使われても意外ではありませんが、掃除機には似つかわしくない色と思われているので、驚きが生まれました」

大型のErgo Rapido(エルゴラピード)モデルでは、透明色が加わることで、新たな特徴となっています。「これは小型のErgo Rapido(エルゴラピード)とほとんど同じ機能を持つシンプルな製品です」とLim氏は語ります。

「透明色の部分から掃除機内部を見せることで、目新しさともなります。そして異なる素材を組み合わせることで、考え抜かれた製品であることが感じられるようになっています」

家族感覚

白の新鮮さは、鮮やかな原色のベースにもなります。「これは製品ラインナップを通してのテーマで、家族感覚を与える色です」とLim氏は言います。「これがエレクトロラックスの色調です。色は、味や材質といったようなある種の特色を与えます。色彩と透明色を使用することで、製品に感情を結び付けることが可能になります」

透明色が使われているもう1つの例がエレクトロラックスのMaximus(マキシマス)掃除機。製品の仕組みを見せながら、見た目にもユニークです。「追加の各種ツールを内部に収納できるので、別の場所に保管する必要がありません」と彼は説明します。「透明部分を使って仕組みを見せていなければ、この掃除機のよさを伝えるのは困難だったでしょう。つまりこの部分でデザインをアピールできると同時に、特徴も理解できるようにしているのです」

Lim氏は、製品の性能を高めるだけでなく、外観を魅力的に見せることで、消費者の皆様が、より直感的に製品と対話することができると語っています。「製品と向き合うことで、何をしなければならないか、何をしたいかを考えることができます。機能が同じなら、本当に手に入れたいのはどちらですか?」

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